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  1. ルアーの『いろは』

MDザンバーノ115SP

今年、シマノからMDザンバーノ115というジャークベイトが発売されます。
私の大好きなレンジピッタリのルアー。今月発売です。

私の大好きなジャークベイトの一番欲しい2mダイバーモデル。

ジャークベイトって『アクションが〜。ダート幅が〜。』とよく言われますが、個人的に最重要だと思っているのが『潜行深度』です。
私の場合は特に今みたいな低水温期に使うことが多いSPモデルは個人的にはアクションの数倍『潜行深度』でルアーをローテーションします。
これはミドストなんかで『ルアーアクションよりジグヘッドウェイトを変えたり、重要視する』のと全く一緒で、ミドストでルアーはそのままだけどウェイトは軽くしたり重くしたりを日々皆さんするのと全く同じ考え方です。
もちろん、アクションの優劣は多少あるのかもしれませんがロッドで操作するタイプのルアーである以上、そのアクションは実際のところ千差万別のはず。
それよりも潜行深度。これは人によって大差ありません。だからこそルアーが何か(どれぐらい潜るか、潜らないか)が重要。
過去記事にも私なりのジャークベイトローテーション(深度別)を書いたことがあります。

私の最も良く使うジャークベイトはワンテン+1。

ご存知の方も多いと思いますが、私が最も良く使うジャークベイトはメガバスのワンテン+1です。
最も人気のあるワンテンではなくそれより少し深く潜る+1モデルです。
このワンテン+1ですが、2011年のメガバス契約後、最初にテストに参加させて頂いたルアーで、同時に開発していたのがシャッディングX。なのでこの2つのルアーには色々な思い出があります。

右からオリジナルワンテン、同+1、一番左は日本未発売のワンテン+2。

実際の潜行深度でいくと、オリジナルワンテンは1〜1.2mくらいが平均です。
一方の私が多用するワンテン+1ですが、オリジナルワンテンに比べてそれなりに長いリップが付いているのでそれなりに潜ると思われがちですが、実際のところはオリジナルワンテンより若干深い1.5〜1.8mほど。
実際には1.8mをコンスタントに叩くにはかなり巻きをメインにせざるを得ず、使いやすいのは1.6m前後といった感じ。
ワンテン+1はそれなりの先行角度で潜ろうとするのですがとにかくジャークで浮き上がりやすく、正直なところジャークをしまくるとオリジナルワンテンと大差ない水深で泳いできます。
もうかれこれ10年くらい『あと50cm潜るワンテンが欲しい』と思い続けてきました。

そして、北米だけではありますが、数年前にワンテン+2が出てすぐさま買いましたが・・・これが2.5mくらい潜る(汗)
実際私が最も春に使いたい1.8〜2.3mくらいが見事に抜けているのが現状でした。
ちなみにOSPのヴァルナなんかがここに引っ掛かる(2m弱)んですが、先行角度が緩いので(フラットなら良いけど、ストラクチャーを絡ませるとどうしてもフックが掛かりやすい)フラットを広く探るのに向いています。

分かり易いですね。だから作りました。

今後、ワンテン+1.5が出ることは・・・おそらくない。
と思い、ワンテン+2が深いことを確認した2年ほど前から開発をスタートさせました。
最初の頃はワールドミノーMD115って名前でした。

シマノのHPには便宜上こう書かれていますが、実際に欲しかったのはワンテン+1よりちょっと潜る実質の+1.5です。

正直、ジャークベイトはメガバス時代からワンテン+1含めて何度かやってきたのでそれほど難しくなく。
注意したのはジャーク時のフロントフックへの糸絡み(一日投げ切って1.2回です)と、何より潜行深度。

右からワンテン+1、MDザンバーノ115、ワンテン+2。

ワンテン+1のリップの完成度は高いからそれも意識しつつ。アクションも意識しつつ。
1.5〜1.8mのワンテン+1に対して、使い分けられるように1.8〜2.2mを狙って作りました。
過去に自分たちがやったルアーをベンチマークにする場合はオマージュというのでしょうか(笑)

最終こんな感じに。

MDザンバーノは特にアクション時の浮き上がりが少ないので任意のレンジまで入れたら連続ジャークをしても大幅にレンジは外しはしません。更に手前10m弱まではレンジをキープしてくれるのでレンジを刻みたい人には物凄く優秀だと思います。

晩秋から・・・

初冬のロケでは大活躍でした。口の中にルアー入らない季節はやっぱり手放せない。

正直なところ、1.5mレンジまでをコンスタントに通したいなら今まで通りワンテン&ワンテン+1のローテーションで十分です。
そこから『もうちょい2m弱までは潜ってくれれば』とか『ショートキャストでもうちょい急潜行してくれれば』とか思っていた方には是非使って頂きたいです。

ジャークベイトをあまり使わないって方だけじゃなくて、私みたいに『良く使うからこそこの空白の2mを埋めるものがない』と思っていた方に使ってみて欲しいです。

ずっと2mダイブのジャークベイトは作りたかった。必需品だから。

私がワンテン+1を良く使うのはちょっと調べれば分かるし、それを書かずに『新しいルアーを作りました!』的な話に終始するのはダサいので正直に書きました(笑)
人によっては『ちょっと潜るパクリ』と思うのかもしれないけど、元ネタを作ったメンバーで作ったちょい深い版なのでお許しください。
見た目もサイズ感もほとんど同じなのにドヤ顔でプロモーションするより『アレのちょい潜る版が欲しくて作りました』って正直に言う方がサッパリしていて良いでしょ。
是非、今シーズンから皆様のBOXに加えて頂けましたら幸いです。そして何よりもワンテン+1ユーザーに『これメッチャ欲しかった!』って思って貰えたらそれが一番嬉しいです。

オマケ!

1091カラーでオリカラが出ます。

まだ発売していないMDザンバーノ115なんですが、既に1091オリカラが決定しています(汗)
発売は5月(予定)なので(MDザンバーノ自体は3月発売)、最も活躍するのは来春になってしまうと思いますがこちらもチェックしてみて下さい。
ちなみに私が最も欲しい2色を作る為に1091カラーで無理やりちょっとだけ作って貰ったのでもう二度と作られないと思います(笑)
ちなみにどちらも私がワンテンシリーズで塗っていた限定の人気色でした。
※1091オリカラのお問合せは府中屋さんまでお願いします。

スポーンチェリー。名前もそのままです。

シークレットシャッド。これも名前そのままでカナタなんかのジャークベイトにも塗っていました。

あともう一色限定カラーがあって、こちらは私のオンラインサロン限定販売です。

透ける赤。レッドフラッシャー。サロン限定販売です。

本当はレッドホットフラッシャーが正式名称なんだけど文字数制限があってレッドフラッシャーに(汗)

そんなこんなで私の欲しいジャークベイトシステムがこれで完成しました。
是非、今春皆さんの戦力にして下さいね。

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