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  1. タックルの『いろは』

シルバーシャドーXX SS-64MLS

今年、限定生産されるシルバーシャドーXXの2015年限定モデルは各ロッド、各フィールド専用設計でデザインされています。
72MLSを東京湾で徳永さんが、63MBを名古屋港で岡本さんが、そして僕が担当したのは浜名湖スペシャルのSS-64MLS。
そのスペックから、小型プラグ用ということはすぐに分かってもらえるかと思います。

そういった小型プラグ用に、ここ7、8年の中で僕のメインになってきたのは画像の二本です。
○ワールドシャウラ2651R(シマノ)
フロロ5&6lbメイン時代に一番お世話になった、小型プラグ用ロッド。
X-80クラスは同シリーズの2652Rで使用していました。
フロロやナイロンオンリーのプラッギングでは今でもこのロッドのパワー&テーパーがベストだと思います。
ただ近年、このスタイルは僕の中での登場回数は減りました。
○オロチX4 F3・1/2-66X4S(メガバス)

深江さんがアメリカでのフィネス用に作った名竿。
テーパーがきついのでPEラインでの使用でしか使えないけど、操作性は非常に高いロッド。
近年の小型プラグ用、メインロッドの一本。
ワールドシャウラを使っていた頃は近距離、精度重視でしたが、次第に浜名湖のシャローの攻略法が浸透してきてからはプレッシャーが高くなって、細PEを使ったディスタンス重視に変化してきました。
10g以上(X-80SW以上)の重量のプラグを扱うロッドはラインが0,8号以上メインということもあって、かなりセッティングとしても広く取れるのですが、
ここ数年で、めちゃくちゃ必要性とストレスを感じることが多かったのが10gまでのミノーやシャッド、小型バイブレーションを扱うロッド。
特にミノー、シャッドは投げるのも多少気を遣うし、キャスト精度も必要、おまけにロッドワークでアクションもさせるから、
重たいロッドは疲れるだけだし、長いロッドも本当に取り回しと、精度が悪い。
ってことで、需要としてはほぼ無いけど数年前からワンオフで色々と試していたモデルが、今回SS-64MLSになりました。

プロトの経過(画像上からご紹介)
○最初はSSXX-66MLのショートモデル
最初のベースはSSXX66MLをバット側2インチ詰めたものを勝手に使っていました。
単純に66MLの取り回しを良くしたくて使っていたもので、スレッドやプリントの装飾もなく必要に迫られて自己満足で使っていました。
○シャドーパンゲアと同じコスメ その1
ショアソルトルアー用シャドーパンゲアのプロトと同時期に作成し、試していたモデル。
40tの高弾性カーボンを使用し、レジンも少なめ。
スーパー軽くて、ポキポキ折れました(笑)
○シャドーパンゲアと同じコスメ その2
その1から弾性率を少し下げて、曲がりやすいように。
ブランクスとしてはこのプロトでかなり完成度が上がりました。
○SS-64MLSになってからのプロト
ブランクスのベースはシャドーパンゲアその2をベースに、バランスやグリップ周りをリデザイン。
ガイドもセッティングを色々と試したモデルでもありました。このプロトでトルザイトリングは取りやめ。
○現段階の最終プロト(仮)
ブランクス、ガイド、グリップ、コスメとほぼ完成したモデル。
フィッシングショーで展示したのはこのモデルです。
こんな感じで、自己満足から約3年くらい経て完成したモデルです。
ちょこちょこブログ内や、動画でも登場していたので知っている方も多いかと思います。
もちろん他のモデルも自己満足でやってはいたんですが、『とりあえず浜名湖用に一本』ということで迷わず、このロッドを製品にすることにしました。
10g以上のプラグを使うのであれば、僕の愛用しているオロチXXの二機種や、他社さんでも斬鱸とか、エンチャーンとか良いロッドは沢山あります。
10gまでのプラグ(具体的にはハチマルJrとかシャッドとか、レンジバイブ55クラスの小型バイブとか)で100%のポテンシャルを引き出せるように考えてあります。
ニッチなロッドなので2015年限定、本数限定ではありますが、共感してくれる方が居ることを信じて(笑)
もし上手くいったら、今後浜名湖用の10g以上と、ベイトをラインナップさせるのが僕の野望です(笑)

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