kenshikuroda.com

  1. タックルの『いろは』

フルソリッドロッドその2.

昨日までのその1.に引き続きの内容です。
※昨年、霧雨フルソリッドリリース時に書いたブログはこちら。同じことをかなり簡単に書いてます、詳しくは書いていません。
http://wind.ap.teacup.com/applet/bokutachi/1784/trackback
昨日の内容ではフルソリッド(及びソリッドティップ)にはデメリットが沢山ありますという具体例を上げました。
重い、感度悪い。これはバスフィッシングにおいて致命的です。
ではそんなデメリットが目立つソリッドを使うことによるメリットを分かりづらい図説(笑)とともに書き記したいと思います。
○(簡単に)ティップから入るテーパーを作ることができる
ソリッドにおける一番のメリットは間違いなくここです。ティップから入る綺麗なテーパーを(簡単に)作ることができる。
カッコして簡単に、としたのはチューブラーで絶対にできないかと言われれば、できなくはない(やっているメーカーさんもあります)けれど基本、無理に曲げているので破損しやすくなります。ソリッドならその部分はローリスクになります。
これによって何が良いかというとルアーを操作しやすくなるのはもちろん、フッキング率が非常に高くなります。
フッキング率が上がる理由としてはティップから綺麗に入らないチューブラーは、言い方を変えれば『曲がっていない部分がある』ということです。持っているロッドに糸を通して曲げてみてもらえば分かりますが、ほとんどのチューブラーロッドがティップから5~10cmって曲がっていません。

フッキング時、どんなロッドでもラインは必ず穂先から出ています。しかしフッキングの負荷を受け止める場所が穂先ではなく、チューブラーのように穂先から10cm下だと当然、支点と力点のベクトルにズレが生じフッキングパワーは分散、吸収されます。(※図はちょっと極端なベクトルの違いです 笑)
これはフッキングミスを招いたり、もっと言えばロッドティップ10cmが遊ぶ(力の行き場がない)ことによりフッキングのベクトルが不安定になります。
ただ余談としては、このてのチューブラーのティップが曲がらないロッドは折れ難いです。一番細く、弱いティップ部が曲がらないのであれば、折れにくいというのは当たり前の話で、逆に冒頭でティップから入るチューブラーは折れやすいと書いたのは一番細く、弱いティップを曲げるからです。
真面目に図説で書いたけど、これを言葉で説明するのが本当に難しいです(笑)
○ラインブレイク、バラシの軽減
上記のティップが綺麗に入るだけでなく、フルソリッドロッドは更に負荷をかけていくと全体で澱みなく曲がります。これによって何が良いかというと、ロッドに加わる負荷(魚のバイトだったり、ロッドのアクションだったり、魚とのファイトだったり)に対して変化率が大きく変わることなくロッドが曲がります。
逆に言えばチューブラーロッドは構造上、ロッドに加わる負荷に対して、とある部分を境に一気にロッドの曲がる変化率が変わります。

チューブラーロッドのそのとある点が『ロッドの腰』になるんですが、ここまで曲がり切ると急にロッドが負荷を吸収する量が減るため、当然ラインへかかる負荷が急激に増加します。そしてライトラインの場合ラインが吸収しきれずラインブレイクに繋がります。
これがベイトタックルで多用するような8lbから上ならそう簡単に切れないと思います。むしろチューブラーにすることで軽く、感度の良いロッドが作れるので特殊なロッドでない限りメリットのほうが大きいです。
一方で3lbから下のようなライトラインでは、この『ロッドの腰』によるラインブレイクが起きやすくなります。
また当然、負荷の変化が緩やかということは、急激な負荷の緩急によってフックが外れてしまう『バラシ』は軽減される傾向にあります。
○フッキング直後、魚が走らない
サイトで魚を沢山釣ったことのある方は経験がある部分だと思いますが、ロッドの硬さ、フッキングの仕方によって魚の初動スピードは大きく違います。
硬いロッドで全力で合わせると魚は一気に全力で走りだしますが、柔らかいロッドでスイープにフッキングをすると魚は最初気付いていないのかスィーッと泳ぎだすだけです。
太いラインならまだしも、ライトラインでこの違いは大きくキャッチ率に影響します。
サイトの上手い方は、カバー周りで食わせてからカバーから出るまで、もしくは頭をカバーの外に向けるまでフッキングを遅らせるなんて裏技を使ってる方も少なくないと思います。
これに良く似ていて、ソリッドのティップセクションのしなやかさ、自然さはたった1秒、2秒かもしれませんが魚が全力を出すまでのタイムラグを作り出しやすく、加えてその1秒、2秒で頭をアングラー側に向けることは非常に多いです。
サイトではもちろん、常にこれに近いことが発生していると考えると、アドバンテージがあるのがフルソリッドです。
が、念のため昨日書いた通り『重い』、『感度悪い』のがソリッドです(笑)
掛けるまでのメリットはチューブラーの方がメリットが多く、フッキングからはフルソリッドには多くのメリットがあります。
明日はちょっとだけオマケを書いてみようと思います。

タックルの『いろは』の最近記事

  1. マルチスプールオペレーション

  2. 黒田、07ステラ卒業するってよ。

  3. TOP50シリーズのライブスコープ導入率

  4. レンジャー518VX コンソール強化編

  5. G-FISHING&センターフラット

関連記事

最近の記事

アーカイブ
PAGE TOP