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  1. タックルの『いろは』

フルソリッドロッドその3.

昨日、一昨日に引き続き、今日でソリッドネタ最後にしたいと思います。

二日間、フルソリッドには致命的なデメリットがある一方で、チューブラーには実現困難なメリットが複数あるということを書いてきたわけですが、最後の今日はおまけとしてフルソリッドに纏わる内容を綴ってみたいと思います。
○現実的にラインナップしているメーカーは少ない
なぜここまで、フルソリッドは理解度が低く、使用者が少ないかといえば間違いなくラインナップしているメーカーが少ないからに他ならないと思います。これは生産者側の事情が大きく関係してきます。
その最大の理由は一言で言えば『フルソリッドは非常に高い』という点です。
ロッドのブランクスの実際の値段ってなかなか想像がつきにくいと思いますが、なかなかにこのフルソリッドは高価です。
高価な上に不良率(ブランクスが曲がる)が非常に高いため(不良率が高いから高価ともいえる)、どれだけ釣り道具としての性能が高くても、商品として見た価値はなかなかに高くならないという現実があります。
そういった意味でも、フルソリッドを販売、プロデュースしているプロやメーカーさんは凄いと思います。しっかりとそこにこだわらなければ普通はラインナップしません。(笑)
加えて、一言にフルソリッドといってもチューブラー同様、弾性率(及び樹脂量)に種類があります。バスフィッシングで使用されているソリッド(ソリッドティップ含む)はその中でも非常に弾性率が高い部類に属します。
チューブラーに比べて、格段に高いこのフルソリッド。特に長くなるとその価格上昇はもの凄いです。フルソリッドって作るの大変なんだ、と思って使用してみてください。(笑)

○テーパーのきついチューブラーロッドの存在価値
昨日、一昨日の内容だけを見るとまるで『フルソリッド最高!』と勘違いされたり、『急激なテーパー=ダメロッド』と勘違いされるかもしれませんが、ロッドは極論好みです。(最後にこれ言っちゃダメなんだけど・・・笑)
例えば、史上最強に強いことで有名なプロのプロデュースモデルはどれも急激なテーパーです。これはアクションさせるため必要なのだろうと想像できますが、そのかわりにドラグがズルズルなことでも有名です。
ドラグをズルズルにすることでソリッドのクッション能力と同じ現象を意図的に発生させてるのだと思います。じゃあそれでいいじゃん。と思うかもしれないですがあんなの普通無理です(笑)真似してもフッキングしきれないか、ズルズルでストラクチャーに巻かれるのがオチ。難易度でいったらフルソリッド使うほうがよっぽど楽です。
ということで、フルソリッドは好みが分かれる部分だとは思いますが、もし先入観で使っていなかった方、変な情報(!?)で感度が良いと思って使用していた方が読んでいてくれたら嬉しいです。
結論としてはリールメーカーさんが負荷と、負荷のかかる速度によって自動でドラグを調整してくれるスピニングリールを開発してくれれば全てが解決するということでした(笑)

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