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  1. タックルの『いろは』

バンタムMGLは飛ばない?は本当か。

今日の内容はこんな年末じゃなくて、もっと早く書く予定だったんですがなかなか時間と素材が集まらず本日に(笑)
12月頭にも書いた今年最注目だったバンタムMGL。
先日のシマノリール山籠り?テストではテストだけでなく、様々な検証もさせて頂きました。
バンタムMGLをweb検索すると多くのポジティブなインプレの中に、一部ネガティブな内容が書かれています。
12月頭に書いたように『糸巻き量が多すぎる』という意見に関しては、バンタムはそういうリールでその為にメタニウム やアルデバラン がある。ということで決着させるとして(笑)

散見される中に、
『レベルワインドが近過ぎる』『レベルワインドが近過ぎて飛距離が出ない』というネガティブなインプレがあります。
実はこの内容が意外に多くて、中には『近過ぎて飛距離出ないからメタニウムMGLのレベルワインドを移植して飛距離を伸ばすチューン』なるものまで存在します(笑)
こういうことを本来は契約プロとしては触れるべきではありません(笑)

ただ、私はシマノリールをシマノ製品だから使っているというよりは、元来シマノリールが良いと思って使っているので今回はテストメニューの中に、
『バンタムMGLのレベルワインドは近過ぎて飛距離が出ない』は本当か?を検証させて頂きました。
検証前の両軸リール開発チームからの返答は『バンタムMGLがレベルワインドまでの距離が近いことによって飛距離が落ちることはない』でした。真実やいかに。



上から渦中のバンタムMGL、クロナークMGL、メタニウムMGLの順です。
こうやって比較すると、クロナーク&メタニウムに比べてバンタムのスプールエッジからレベルワインドまでの距離は半分くらいしかないように感じます。
特にメタニウムはレベルワインドが前傾しているのでより遠くにあるように見えます。
さて今回は下記の比較を最初に行いました。
検証1、バンタムMGLとクロナークMGLで数種類の同じルアーの飛距離差
メタニウムMGLにしなかった理由はメタニウムは70サイズスプール(12lb100m)なので同じ150サイズ(16lb100m)のバンタムMGLとクロナークMGLで比較
ラインは普段私が使うスプールエッジから約9割まで巻き、糸巻き量を全く均一にするためライン距離ではなくライン重量で管理(スプールに一定距離を巻くだと違いが出る可能性があるため、一定重量を巻くにした)
これでほとんど同じリールに、レベルワインドまでの距離が遠いと近いの二種類ができたことになる
皆んなの意見的にはこれでバンタムMGLは飛距離が劣るはず
今回の計測環境は完全なる無風(完全な均一条件で計測するため)。
結論から言います。全く飛距離に差はありませんでした(汗)
実は私もこの条件ならレベルワインドまでの距離が遠いクロナークMGLの方が飛ぶんじゃないかと思っていました(汗)
計測は投げにくいシャッドや、空気抵抗の大きなスピナーベイトでも計測。キャスト100回の平均値で二台の差異は10cm程度。パーセンテージにすると0.3%くらい。まぁ誤差だ。
ただ私はここで納得はしなかった(笑)
バンタムMGLとクロナークMGLは若干だけど(ほんと若干だけど)スプールが違う。それによってバンタムMGLの方がスプール性能が向上しレベルワインドまでの距離を相殺しているのかもしれない。
ということで次はこんな検証をしました。
検証2、『ノーマルバンタムMGL』『レベルワインド位置をメタニウムMGLと同じ位置にしたバンタムMGL』『とある飛距離が向上するといわれる他社の特殊形状レベルワインドを搭載したバンタムMGL』『レベルワインドを一切取り除いたバンタムMGL(これが究極)』の計4台の飛距離差
計測環境は検証1と同じです。

今回は究極のレベルワインド無しを用意したので、流石にこれが一番飛ぶはず。果たしてどこから違いが出るのか・・・
と思ってワクワクしながら何百投もしたわけです。
ルアーを変え、ロッドの硬さや長さ、テーパーも変え。
結論は。全て同じでした。全く一緒。差異は10cm有るか無いか。つまりクローナルMGLと比較した時と同じく誤差の範囲内でした。体感では絶対分からないレベル。
今回分かったことは、少なくともバンタムMGLにおいてはレベルワインドが近いことによる飛距離のスポイルは一切ないということ。
なのでレベルワインドチューンによってバンタムMGLは飛距離が伸びるとか、レベルワインドが近いからバンタムMGLは飛距離が出ないとかってweb情報は全て検証されてないガセネタということ。
そして、バンタムMGL開発チーム曰く、
『スプールとレベルワインドの距離が飛距離に影響するのは事実。ただ近いから飛ばない、遠いから飛ぶということはなく、一定の法則があってダメな距離に置かなければ飛距離に違いはない』
だそうです。加えて『新しいリール作るのに検証してないわけないでしょ』とも。参りました。
今回のシマノリールチームにしても、ロッドチームにしても私はこういうところが大好きです。
ぶっちゃけ釣りって正確な検証が難しいからカタログやパッケージに書いてあることが本当かどうかってほんと分かんない。
ルアーの潜行深度とか『本当に測ったのかよ?』って聞きたくなるレベルのものが沢山ある(笑)
そんな中で開発段階でしっかり検証されていること。そしてそれを他のリールのテストの合間とはいえ再検証させてくれること。そして数値上、偽りがないこと。
トーナメントも面白いけど、同じくらい面白いモノつくりの瞬間でした。

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