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  1. 考え方の『いろは』

ソルトトーナメントの意味

昨年はTOP50シリーズが中止となり、私が参加したトーナメントや釣り大会は4回、計5日のみでした。
たぶんここ15年で圧倒的に少ない一年でした。
参加したのは秋に開催されたWBSオープントーナメント2day(霞ヶ浦)と浜名湖オープントーナメントの全3戦。
本来浜名湖オープントーナメントは4戦の予定でしたがこちらもコロナ禍の影響で1試合減りました。

2020年の年間表彰台。昨年は22位、5位、3位でした。

浜名湖オープントーナメントの年間順位は3位でした。
調べたら同大会の2019年の年間順位は4位、2018年は1位でした。2018年は結構練習して、2019、2020年は浜名湖自体にあまり出れていないのでこんなもんだろと思っています。
現在、浜名湖オープントーナメント自体は毎試合60〜70人が参加していてそれが15年くらい続いています。ピーク時は120人くらいでスタートがめちゃ遅かった記憶しかありません(笑)
ボートからの本格的なソルトトーナメントとしては規模、歴史ともにおそらく日本最大級だと思います。

2019年の年間表彰台。

浜名湖には色々なターゲットが居て、それぞれに合った色々なメソッドがあるのですが、この10年シーズン問わずずっと流行している釣りがあります。

オンスタックル社のZZヘッド+マナティを使った、ワインドと呼ばれる釣り。

ちょうど10年前の2010年に、この浜名湖オープントーナメントをきっかけに広まったこの釣りは今なお、大会orプライベート問わず浜名湖で使われるルアーのトップに君臨し続けています。
関西ではタチウオを狙うのに非常に人気のあるルアーでもありますよね。
そして昨年からその対抗馬の一つに淀川のもりぞーさん発案のフリーリグが加わったというのが今現在の浜名湖の状況です。

そして浜名湖において、このワインドを一番やらない釣り人がおそらく私です。

正直、このワインドに私は幾度となく苦しめられてきました(笑)
おそらく浜名湖イチ苦い思いをしてきた釣り人だと思います(笑)

私がこのワインドをやらなかった理由は二つあって。
1は私が考えた(見つけた)釣法ではないから。
2は私のサポートメーカーさんにこのワインドに対応するプロダクトを作っているところがないから。
です。
至極、邪で自分勝手な理由です。
と、同時にこのワインドでなければ釣れない魚とか、作り出せないスコアも無いと思っています。
ある意味これが私がワインドをしない最大の理由とも言えます。

2019年は年間で4位、2020年は年間で3位だったと上記しましたが、私以外の上位4名×2年=8名は全員このワインド釣法での試合結果です。漏れなく全員。
この結果だけを見ると『ワインドしなきゃ勝てない』『ワインド大会だよね』なんて言葉も少なからずあります。
ただ、全くそんなことはないです。
毎大会、毎釣行ワインドをして一度も上位に入れない人も居るはずです。
逆に一切ワインドしなくても私は勝つまでのイメージが出来る試合だってもちろんあります。
ワインドで他の人より釣ってこれる人ならば、他の釣りでもやり込めば他の人より釣ってくるはず。それが私の考え。
そして偶然、そういったやり込んでる人が現在ワインドに少し偏ってるだけ。

私は良くトップウォーターでチヌやキビレを狙うのですが、別にトップで釣ることが偉いなんて1ミリも思ってないです。
シーズンやタイミングを合わせれば一番魚を騙せる釣法だと思ってるから大会で使っているだけ。
一番大切なのはワインドを真似になるからやりたくないんじゃなくて、自分がやるとワインドよりもトップのほうがパフォーマンスが高いから。勝てる可能性が高いから。
もちろんトップは個人的に凄い面白くてエキサイティングできる釣りなのも事実だけどね。

プライベートな釣りであれば考え方は人それぞれです。
トップだけで楽しみたい。とにかく一匹でも多く釣りたい。一匹で良いからデカいのを釣りたい。仲間と釣りできれば幸せ。色々だと思います。
ただトーナメントや試合ではスコアが全てだし、その元には全てが平等です。
ワインドやればワーム使えば勝てるくらい釣れるなら、誰だって使えば良い。それよりも釣れると思えばトップを投げれば良い。

どの道を選ぶか。何を目標にするか。何に満足するか。は、トーナメントにおいても人それぞれ。
でも出るからには誰だって『これが一番勝ちに近い』と思えるものをチョイスするでしょ?それが人によって違うから面白い。

そしてちょっとカッコイイ言い方をするなら、その為にメーカーと契約して、曲がりなりにもプロと呼ばれる私みたいな人間が存在します(笑)
新しい釣りを見つけたり、まだ周知一般化されていない釣法を広めるのも私たちの役割の一つ。
みんなにそれで釣って楽しんで貰えればそれでよし。出来れば自分がプロデュースしたものを買ってもらえたらなお良し(笑)

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