先日、とあるトーナメントのウィニングパターン(ルアー)が騒がれました。
ツイートなんかを見ていると『そこまでして勝ちたくない』という意見も散見されました。
私は優勝者の凄さを身近で感じたことがあるので、その使ったルアー云々よりも、そのプロセスや柔軟さにビックリしたのですが、私も違う分野でその実を理解できないほどの距離があったらそう思ってしまう可能性ってゼロではないなぁと思わされました。
釣りって奥が深い。だから楽しいんだけど、時にその奥の深さは残酷で同じ釣り人でも分かり合えなかったり、逆に全く目線は違うのに同じ結論に辿り着いたりします。
釣りのプロの凄さは伝わりにくいです。自分自身もそう思います。
どれだけ凄いことをやっていても、時に釣果でアマチュアアングラーに負けることだってあります。
ただその探求の度合い、思考の柔軟さは流石プロと思うことも多々あります。
画像のフックは全く錆びない、ほとんど曲がらないワームフックです。
海で使ってほったらかしでもOK。塩入りワームでも付けっぱなしOK。ほとんど曲がらないのでフッキング時にたわまず、従来のワームフックより遥かに深く刺さります。
夢の針です。もちろんトリプルフックにも出来ます。
私は今後使うことはありませんが。
この釣針ですが、ステンレスで出来ています。
だから錆びない。曲がらない。メチャ硬い。
釣針って基本ただの鉄です。こんなステンレスの釣針って存在すらみんな知らないと思います。一般的にはまず知られないものです。
ひょっとしたら国内、海外含めてスコアを出す為に使っているプロはいるかもしれません。それくらい圧倒的に高性能です。
私が使わない理由は単純明快。錆びないから。
万一水中に残したらそのままの状態で残り続けます。魚が呑んでラインブレイクしたら間違いなく命を落とすと思います。骨になっても残り、流れ着いた先で誰かに刺さる。それくらい腐食しません。
表に出るアイテムではないけれど、プロなら知っている人も、ひょっとしたら使っている人もいるかも知れません。(ただの憶測です)
ただ『良い針が欲しい』と思った時に、こんな針までたどり着くアングラーってどれだけ居るでしょうか。
今回私が伝えたいのは、そんな一般的には世に出回らないチートアイテムがあるってことじゃありません。
国内でも日本一を目指すプロってそれくらいの探究心や試行錯誤、思考の柔軟さを持っていなければ挑戦する権利すら得られません。
使ったルアーだけを切り取れば『俺でも出来そう』と思うこともあるけれど、そのプロセス(今回だけじゃなくてその半生まで)を知ったら到底出来そうなんて思えないことは多々あります。
プロ並みに上手い釣り人は沢山居るって形容されることもあるけれど、私はそんなに沢山は居ないと思います(笑)
何をもってプロと定義するかは難しい時代ですが、本当に凄いプロって実在します。