本日は10日ぶりの浜名湖ガイド。チヌトップやりたかっだけど風強くて朝一だけで断念(涙)
風裏でフリーリグを中心とした展開でした。場所は浜名湖全域を使い、大きく分けて3箇所。
フリーリグをガイドでやっていると、ゲストさん同士(2名の場合)で釣果差が出たり、お一人様の場合は私が魚の有無や反応を見るために要所要所で投げさせて頂くのでそれで差が出たりと、正直等しく釣り分けるということはほとんどありません。
もちろんリトリーブスピード、ルアー、シンカーウェイト、バイトを取れているか、等様々な要因が考えられますが、昨年私が一番最初にブログで書いた通りに『使えば釣れるわけではない』ということや、人によってはやってはみたものの『他の釣りと大差ない』と感じている方が浜名湖にも結構居るんじゃないかと思います。
そこで本日は実際に今日ガイドで魚を釣ったスポットの(魚探)画像を中心に、どんなスポットで釣れる可能性が高く、どんな攻め方をするのが良いのかを少しだけお話ししたいと思います。
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画像は今日撮影したライブスコープ(パースペクティブモード)画像をベースにします。
バスフィッシングでライブスコープを使っている方ならこんな場所をやっています。というだけで伝わりそう&浜名湖は岩の湖と勘違いされそうですが(笑)、今回は分かりやすくライブスコープ(パースペクティブモード)の魚探映像をベースにします。
この画面の見方は一言で言うと俯瞰図。自船が手前中央(扇状の付け根)にあり、左右縦にあるのが自船からの角度と距離。
この画像だと手前のボコボコが少ないところは砂地、奥のボコボコしてるのが岩地帯です。岩地帯は陰(黒い部分)が大きいほど高低差が大きい(山が高いという意味)。
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当然そのハードボトムの上に乗ると釣れにくくなるのでこれくらいのディスタンスがベスト。
もちろん第一段階としてこのハードボトムがどこにあるのかを知らないと話になりません。
砂地をスクールしている魚ももちろん居ますが膨大な広さ(琵琶湖南湖より広い)なのでそれを毎回隅から隅まで流すのは無理。そうなるとハードボトムという要素は外せなくなります。
加えてハードボトムの正確な位置を把握する必要もあります。
画像のようにハードボトムにキャストで届く位置(画像だと右舷側に斜め前方に20mくらいキャストする)で、且つ自船がハードボトムの外に居るのが基本。
人より釣るにはまず第一段階としてこれを正確にやる必要があります。
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ハードボトムの中でも用途によって使い分ける。
ただ単にハードボトムと言っても100m四方以上のものから、ボートより小さいものまで様々です。
ハードボトムだけを正確にやっていても日が暮れます。
そんな中で生きてくるのは画像の様なスポット。
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ガイドで使うならB、試合で自分だけやるならA。
上と同じ画像ですが、ガイドならストック量も多く、多少のミスキャストもある程度許容してくれるBに投げて貰います。
ただ自分だけで釣りをするなら4m×6mくらいしか規模のないAしか狙いません。一投で勝負がつくし、得てしてAの様な離小島に着く魚はデカい。
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デッカいハードボトム帯にちょっとだけ付いてる小さな岩。
ここのスポットの場合は凄く面白くて。
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Aにいる魚も皆んなBに入りたい。
ここはAでもBでも魚は釣れるんだけど、Aのスポットに手を出すとBへの供給が無くなる為かどちらも釣れなくなる。
一方でBにしか手を出さないとAからの供給があるからか、しばらく空けるとまた魚が釣れる。
もちろんどちらの上にも乗らないことが条件。
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さて最後は今日一番魚を釣ったスポット。
ここは本日、とあるタイミングで1キャスト1バイトになったスポットなんだけど何もハードボトムの中の出っ張りや離小島だけが良いわけじゃない。
本日のゲストさんの初フリーリグフィッシュもここでした。
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白く囲んだ場所が凹んでる。
だいたい幅5m(20ftボート1艇分)くらいで凹み?があるんだけど、今日はここの両サイドのショルダーを黒線の様に引くのが一番バイトがあった。
凹みが良いというよりは凹む地形になった理由がたぶん一番重要なんだけど、それは置いておいてもやはり変化が大切。
そしてここまではあくまでも二次元(2D)で見た話で、もちろん実際にはこれに三次元(3D)要素が加わります。
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各所ハードボトムの断面図はだいたいこんな感じ。水深2mのトップで80cm。高低差1.2mくらいある場所もある。
当然この山をルアーで登って降りてさせるんだけど、ハンプ部を引いてくると登頂より下山の方がリグがボトムから離れやすい。たぶんこれが例え同じ船であっても釣果差が出る主な要因。
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左に釣り人が居るとするとAが登頂、Bが下山。
Aしかボトムをトレース出来ない人と、AB両方ボトムをトレース出来る人ではバイトチャンスが単純に倍半分になる。
加えてAで掛けるとハンプを超えられずラインブレイクする可能性もある。極めたら山の頂上にルアーを落としてBだけをやるようになる。そしてその分キャスト数を増やす。これがベスト。
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本日のゲストさま。の大きなクロダイ。
最後に。
フリーリグってここまでやんなきゃダメなのか。と思われた方がひょっとしたら居るかもなんですが、ここまでしなくても魚には触れてしまうフリーリグはやっぱり凄いです。
ただ本来全ての釣りにおいてそれぞれのこんな感じの攻め方、考え方があります。普段から怠ってない方はここまで読んで『別にチヌ釣りに、フリーリグに限った話じゃないだろ』と思ったはず。その通りです。
一つ一つは1%釣れる可能性を上げるだけの些細な作業なんですが、積もり積もると同じことをやっているように見えて実は、もの凄く大きな釣果差になるのがルアーフィッシングの面白い部分。