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  1. タックルの『いろは』

不運なシマノベイトリール

先週、寝る前にサクッと書いただけのシマノベイトリールの使い分けってブログをUPしたら、久々のリールネタだったこともあってか、かなりのアクセス数を稼いでくれました(笑)

そこで今日は更に突っ込んで(!?)スタメン落ちしたリールについて触れてみたいと思います。
誰得?という感じするかもしれませんが、スタメン落ちはしたけれど正直かなり良いリールなので追記です。

ちょっと不運な17クロナークMGL。

ま、早い話が17クロナークMGLが今日の主人公です。
ただこのクロナークMGLが悪いリールだったからか?と聞かれればそんなことはなくって、現スタメンに引けを取らない非常に優秀なリールです。
では何故スタメン落ちしたのか、何故他リールに比べ愛用者が少ないのかを個人的に考えてみたいと思います。

理由1.名前がメタニウムではなかった

一つ目の理由からパンチが効いているのですが、これってかなり重要だと思います。
大昔、海外用メタニウムに付けられていた名前がクロナークで本来はメタニウムとクロナークはほぼ同じリールでした。

17クロナークMGLの一歳年上の16メタニウムMGLさん。

17クロナークMGLの前年にあたる2016年にメタニウムMGLはリリースされました。その前のメタニウムは2013年に遡ります。
この2013→2016メタニウムはボディ形状は同じでカラーリングとスプール(MGLスプールを初めて搭載)が大きな変更点です。
ただ実際にはMGLスプールになるのと同時に、それまでのメタニウムに搭載されていたラインキャパシティ14lb100m(シマノ 100番スプール)から12lb100m(シマノ70番スプール)へと変更がなされています。
翌2017年にリリースされたクロナークMGLは16lb100m(150番スプール)。旧来のメタニウムに比べればラインキャパは多いものの、なんらかの形でメタニウムという名前を冠していればひょっとしたら市場の注目度は違ったかもしれません。
個人的には名前はどうでも良いので2017年はこのリールをかなり多用しました。本当にメタニウムMGLに引けを取らない良いリールだと思います。

理由2.翌年(2018年)にバンタムMGLが出た

個人的にクロナークMGLをスタメン落ちさせた一番の理由はこれでした。同じ16lb100mの150番スプール。
モノコックフレームで見た目も使用感も剛性感たっぷりなバンタムMGLは愛用者の多いリールです。

18バンタムMGL人気ありますよね。

おまけにノーマル、HG、XGのギア比ラインナップだったクロナークMGLから更にバンタムMGLではPGが追加で4ギア比体制に。
ただでさえローギア(PG)はラインナップが少ないので、よりバンタムに手が伸びます。

理由3.そして今年(2019年)SLX MGLが出た

このリールが恐ろしく完成度が高く・・・

それでも個人的にはクロナークMGLはかなり推していました。
というのも全員が全員リールを新品で買うわけじゃありません。
シマノ契約プロとしては言い難いんですが、人気のあるメタニウムやバンタムはやっぱり中古でも値段下がりにくいです。
でもそれに比べクロナークMGLはちょっと安かったり、同じ値段でもあんまり使われてなかったり。
若いプロ志望の子なんかには『高いリール買うなら安いクロナークMGLを複数台買ったほうが得』なんてコッソリ話していました。
ただ今年、SLX MGLが出たことによりそのパワーバランスが崩壊して『全部SLX MGLで釣りになるから』なんて話すように(汗)

個人的には非常に良いリールなのに、ここ最近で唯一スタメン落ちしたリールとなってしまいました。良いだけにもったいない。
そしてもし琵琶湖をメインにしていたら、未だメインリールの一角を担っていたと思います。
リリースのタイミングや、他リールが強過ぎてちょっと影が薄いクロナークMGLですが手頃に複数台欲しい方や、軽量でラインキャパを確保したい方には他の人気リールに負けず劣らずの性能です。お試しください。

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