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  1. タックルの『いろは』

私の生命線 ブレニアスエクスチューンS72ML

先日の浜名湖オープントーナメント最終戦を含めて、ここ3年間私の中でチヌゲーム及び、浜名湖での釣りで生命線となってくれているロッドがあります。
それが2022年にリリースしたブレニアスエクスチューンS72MLです。

先日の最終戦のメインロッドでもありました。

発売自体は2022年春なのでそこから丸々2シーズン、加えてプロトモデルを使用していた2021年。
3年間私の右腕として活躍し続けてくれています。
浜名湖オープントーナメントでは3年連続の年間優勝をさせて頂いたのですが、このロッドが生まれてから負け知らずということになります。(もちろん多分にラッキーもありました)

完成まではこちらの過去記事をご覧頂きたいのですが、改めて少しだけ私が過去にプロデュースしたチヌ用スピニングについて追記しておきたいと思います。

私の中でのクロダイ用ロッド処女作はnadaからだしたND762MLでした。

『クロダイ専用』ロッドの文化って意外に浅くて、本当に専用と謳ったシリーズは2014年のシマノ、初代ブレニアスシリーズなんだと思います。
それまでもライトソルトシリーズの中に『チヌにも使えますよ』って機種があったり、ローカルメーカーが地元特化型のロッドを1機種だけ出したりはしていたとは思うんですが本格展開したのはこれが最初だと記憶しています。
実際に私も当時はメガバス社と契約していて、チヌトップにかなり使い勝手の良いボートシーバスロッドを私自身がプロデュースしたり、ロックフィッシュやメバルロッドの中にチヌにも使える機種があったりしました。
そんな中で『クロダイ専用』と謳って初めてプロデュースしたのがこのnadaのND762MLだったんですが、当時は雛形も何も無かったので素直に自分が欲しいテイストに仕上げました。
当時は『バスロッドみたいなチヌロッド』とか『バスプロが作るロッド』的な言い方をされていたんですが(ファーストテーパーで張りが強め=バスロッド的な感じ)、自分自身も『ちょっとやり過ぎたかな?』と当時は思っていましたが、最早今のチヌロッドなんてどれももっと軽量でパリパリな仕上がりです(笑)刷り込みと慣れって恐ろしいです。
このロッドは沢山のロケと思い出を作ってくれました。
発売は2015年。シマノがブレニアスを展開した翌年でした。
今現在の人気シリーズであるシルバーウルフ(ダイワ)やシルベラード(オリムピック)が登場したのがその更に翌年の2016年でした。

その後、私はシマノ社と契約して2022年には今回のブレニアスエクスチューンまで出来上がる訳ですが・・・

リンクを貼ったブレニアスエクスチューンS72MLの発売時ブログにも書いたように、この機種には単にチヌトップ用ロッドとしての最高峰やプラグ用というだけでなく、これからの対クロダイ用に必要な要素を組み込みました。
フィールドによっては難易度が上がったり、また新しいメソッドや攻略法が見つかる中でその礎となる能力を詰め込んだロッドです。
この三年間でジグヘッドやマイクロプラグ、時にはサイコロラバーまで扱ってきました。

このロッドのお陰で自分自身やることが出来た釣りや、使う気になったルアーは数え切れません。

近年はこのロッドの操作性の高さのお陰で作れるルアーもあったりします。

このブレニアスエクスチューンS72MLの原型大元は間違いなくnadaのND762MLです。
スペックは遥かにブレニアスエクスチューンが上ですが、テイストはどちらも同じ。
当時はバスロッドと揶揄されましたが(笑)、続けていくといつしかそれがスタンダードになるんだなぁと最近は感じています。

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