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  1. タックルの『いろは』

24カルカッタコンクエストシャローのノーマルギア化

さて今週末は早くも釣りフェスティバル(横浜)なんですが、同時にもうそろそろ24カルコンシャロー(右)が発売になります。

左21カルコン100/101、右24カルコンシャロー30/31

以前、発表時に『21カルコン100/101と24カルコンシャローはスプール互換性があること』そして、『21カルコン100/101と24カルコンシャローはギア互換性があること』をお伝えしました。

正確な交換手順のインフォメーション不要かなと思っていたのですが、流石に今回はギア交換するアングラーが多そうなので『カルコンシャローノーマルギア化の手引き』を本日は公開しておきます。
念の為ですが『分解した時点で改造。全て自己責任で。』です。これ系苦手の方は知り合いの得意な方にお願いするなどして下さい。

まずおさらいとして。
今回の24カルコンシャローはHG(ハイギア7.4)しかラインナップがありません。
一方の21カルコン100/101はノーマル(5.6)とHGの2ラインナップ。

この2つ(のパーツ)を組み合わせるといくつかの製品外バージョンを作ることができます。

スプールは互換性あるのでポン付けできます。これは金カルコン(21)にシャロースプールの組み合わせ。

いくつかの組み合わせは簡単に行えます。
・金カルコン(21)のシャロースプール化→24カルコンシャローのスプールを金カルコンに入れるだけ
・黒カルコン(24)のノーマルスプール化→21カルコンのスプールを黒カルコンに入れるだけ

左がノーマルスプール12lb-100m(70番スプール)、右がシャロースプール8lb-100m(30番スプール)。簡単に付け替えられます。

ここまでは簡単に作ることができます。
唯一、難しいのが。
・黒カルコンのノーマルギア化
です。
この仕様だけギア周りを交換となります。

左21カルコンノーマルギア、右24カルコンシャローHG

大きく違うのはドライブギア(メインギア)&ピニオンギアなんですが、この21カルコンに関してはノーマルギアとHGでドラグ力が違う為、一部周りのパーツも同時交換が必要となります。

シマノパーツリストで見た方が早いのでこちらで。

このパーツリストは21カルコン100(右)のもので24カルコンシャロー30HG(右)をノーマルギア化するのに必要なパーツリスト。
左巻きの24カルコンシャロー31HG(左)をノーマルギア化するには21カルコン101(左)の同パーツが必要です。
※つまりそもそも左右でギアが違います。注意。

ノーマルギア化に必要なのは下記赤丸パーツです。

この5点。

パーツNo.&名称はこちら。金額も。

書き出してみます。
37 スタードラグ板 605円
38 ドラグ音出しラチェット 275円
39 スタードラグ座金 605円
43 ドライブギア 2805円
65 ピニオンギア 2200円
合計金額は6490円でしょうか。これが24カルコンシャローのノーマルギア化に掛かる経費です。
※新品パーツにはもちろん各種グリスorオイルを塗布して下さい。最低ギア&ドラグにはグリス(有名なシマノ純正ACE2等)はマストです。

分かりやすく実物画像でも振り返っておこうと思います。

上がHGセット、下がノーマルギアセット。赤枠5パーツを交換。

唯一、HGセットから取り外して、取り替えるノーマルギアセットに組み込まないといけないパーツがあります。

ドラグ音を出す為のピン。

このパーツがドラグが出た際に『カチカチカチ』と音を出す機構なんですが、流用出来るのでゴッソリ移植して下さい。

分からないと思いますが、これがカルコンシャロー(黒)にノーマルギアを組み込んだ状態。

正直、慣れている人なら10分掛からないと思います。

ここからはカルコンをバラす際の注意点。ギア交換に限らず押さえておきたいところ。

まずはこのメインフレームとのビス。

今回外したギアボックス側(本体A)とメインフレームは3本のビスで固定されているのですが、このビスが結構曲者です。
それなりにマイナス面が薄く小さいのですが、特に最初はネジロックが塗られていることもあり硬いです。
なので小さすぎるドライバーでやろうとするとネジ頭を舐めやすいです。かといって精密ドライバーとかだと最初は硬くて回せないレベル。
なので適切なマイナスドライバーをしっかりご用意下さい。

スタードラグのプラスチック板

次は組み上げる際に、この板の穴形状にハンドルシャフトをきっちり合わせてナットを絞める必要があるんですが、ここほとんどの人が壊し(ズレてハメて変形させ)ます。
私のオススメの方法は下記。

まずとにかくドラグは締めれるだけ締める。これでスプリングの入るクリアランスが稼げて取付がかなり楽になる。

ハンドルシャフトとドラグ固定ナットは明確に分かりやすくこの位置にする。

ナットの締込みは手早く出来るようにKDWのナット用クロスレンチを使う。

特にKDWのクロスレンチは最近導入したんだけど、モタモタすればするほどスプリングに押されてズレ易くなるからかなり効率上がります。

以上が交換時の注意点。
こうやって書くと大変そうですが、交換自体はかなり簡単な作業です。
繰り返しになりますが全て自己責任で。
本気で『黒のノーマルギア』が欲しい方は是非。

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