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  1. タックルの『いろは』

良いスピニングリール、悪いスピニングリール

本日はアクセス数をバズらせるために(笑)ちょっとマニアックに!?ちょっと過激に!?内容を書いてみようと思います。
スピニングリールの良し悪しについてです。

私の現在のメインスピニングリールはこの二シリーズ。14ステラと16ヴァンキッシュ。
ブラックバスもソルトも番手は色々使いますが、基本この二シリーズです。
皆さんはスピニングリールって何を重要視して選択するのでしょうか?
軽さ(自重)?巻き心地(ベアリング数)?ドラグ性能?トラブル性能?デザイン?色々あると思います。
プロの方々や一般アングラー問わずあまり語られませんが、私の中で非常に重要視しているのがローター剛性です。

この部分。
何でここの剛性が重要かというと、魚とのファイト時にラインローラー部(ベール部)に負荷がかかり、
このローター部がリールによっては内側(スプール側)に変形するんですよね。
そんな簡単に曲がる?と思うかたもいるかもしれないんですが、本当に機種によっては変形します。

これが通常。

ちょっと力を入れたらローターがスプールに当たるまで曲がります。
こうなると困ることがいくつかあって、まずは巻き取りが安定しないです。
ラインが90°曲げられているラインローラー部の位置が不安定になるもんだから、当然巻き取りに必要な力が一定でなくなります。
魚のヒット時のファーストランなんかでうまく巻き取れなくて、三角巻きになりがちなのはこんなのも理由の一つです。
二つ目が最も最悪で、ドラグ力がバラバラになっちゃう点。
一番肝心な支点位置(ラインローラー部)動くということは、スプール内のドラグがどれだけ高性能でもたわむ度にドラグの出る力が変わっちゃいます。

そんなにおかしくなるの?と思うかもしれませんが、これは擬似体験できる方法があってラインローラーが少しカタツクくらい緩めてみて下さい。
ちょっとカタツク(不安定になる)だけで全く使い物にならないくらいドラグ性能は低下します。
この一連のローター剛性不足によるトラブルは特に細PEラインだと顕著で、
伸びが少ないPEライン→ローターに負荷がかか易く変形しやすい→ドラグ性能が不安定で細PEだと一撃ラインブレイク、という構図が成り立ちます。何度泣いたか分かりません。


ちなみにローターが変形する。といって曲げてる画像は12ヴァンキッシュです。見たらわかりますよね(笑)
この点はシマノ社もヴァンキッシュのアキレス腱ととらえていて16ヴァンキッシュでは改善されています。
ステラシリーズに関しては10年以上前のものからこのトラブルは皆無です(そのぶん重たい)。
昔に比べて樹脂パーツの強度も精度も高くなってきたので、リールも金属パーツがだいぶ減りました。
必要無い剛性もあるけれど、必要な剛性も必ずあります。ただローター重量は巻感に直結するので難しいところ。
このローター剛性は店頭でも簡単にチェックできるので、興味のある方は試して見て下さい。
何か言えないけど恐ろしほどたわむやつもあります(笑)

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