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  1. ルアーの『いろは』

フクロウ 2024年カラー

一昨年、私が自主制作でフクロウ14gというソルト用メタルバイブレーションを作成&販売をしました。

可愛い目玉が特徴です。

元々は約10年前のnada.時代に私が開発した『スパロー14g』が原型で、その細部をリファインしたものを自分用に作って2年くらい使っていたのですが、スパロー14gが廃盤になり、時が経ち市場在庫が無くなってしまった為、2022年に一般発売をしました。

包み隠さず書くと2022年にフクロウ14gは5000個作りました。個人宅で鉛の塊を5000個です(笑)床抜けます(笑)
ただありがたいことに、夏終わりに発売して2ヶ月経たずして私の手元から全て巣立っていきました。
全国レベルのメーカーからすればメタルバイブレーション1ウェイト5000個は普通〜ちょい少ないくらいの数だと思いますが、何の宣伝も出来ないローカルベイトの域を出ないルアーとしては良くそれだけをほぼ手売りで売り捌いたなぁと思います。

2022年作ったのは私が欲しいカラーだけを5色でした。

各1000個×5色を作ったのですが、どうしてもカラーによって差が出ます。
ゴールド系の2色はすぐに無くなってしまい、気合いを入れて凝って塗ったゼンメカラーもすぐに無くってしまいました。カラーを読むのは本当に難しい。

でもスパローが無くなって困っていたアングラーや、何よりも私自身が使える弾が増えたので十分満足していました。たいして儲からなかったけど(笑)皆んなに投げてもらえたらそれで良いです。
また時間出来たらゴールド系の2色とゼンメだけちょっと作ろ。そんな感じでいました。

正直、ここ数年は浜名湖で釣りできる時間はかなり減りました。

私は生まれも育ちも浜松ですが、今現在浜名湖で釣りを出来る時間はかなり限られています。
バスフィッシングの仕事も多いし、ソルトも他地域での撮影やテストが少なくありません。
昨年、一昨年は浜名湖に浮けたのは30日程度だったと思います。その内の大半が大会と取材で、プライベートは年間2、3日になってしまいました。
私よりも湖上に沢山出て魚をしっかり追いかけられているアングラーや、更に面白い釣り方を見つけているアングラーが歳下を中心に沢山居るのを私自身知っています。
そんな『若手有望株』の子たちには今後メーカーからのサポートの話や、取材の話が来るんじゃないかなぁと思います。

浜名湖オープントーナメントの結果なんかを見ても上位は皆んな私よりも歳下なんてことも増えてきました。

そんな、彼らが今後歩んでいく中で、何か先輩として出来ることはないかなと良く考えるようになりました。
私自身、浜名湖に育てて貰ったし、バスフィッシングだけでは喰えない頃、自分の立ち位置も仕事もくれたのは浜名湖だったからです。
正直なところ、私は誰にもこの釣り業界のことを教えて貰えなかったので、失敗や失礼を沢山してきたと思います。
それはそれでもちろん財産になったんですが、その中で嫌になって辞めていく同世代も沢山居ました。ならなんとか上手く皆んなに経験を積んでもらいたいなと思うようになったのがここ2、3年です。

そこでせっかく今回、再度フクロウ14gを生産するのであれば有望な若い子たちに『欲しいカラーを作らないか?』と提案してみることにしました。
そして彼らにロイヤリティ(カラー発案費)を払うようにしました。
口車に乗せて『好きなカラー作らせてやるから宣伝してよ』なんてのは『ただのやりがい搾取』でしかないと私は思っています。
そんな都合の良いときだけ話をしてくる先輩には絶対なりたくないので、やるからには『しっかり報酬を払う』。

具体的にルアー1個売れる度に私は彼らに50円を支払います。こういうの基本は表に出ませんが、彼らも明確な方がやりがいあるだろうし、彼らは調べる術がないからこそ明確に書いた方が『黒田嘘言ってないんだな』って思って貰えると思うんですね。
『これオリカラ監修費としては良いの?悪いの?』って分からない人がほとんどだと思うんですが、おそらく一般的なオリカラ監修費の10倍以上だと思います。
上代1000円ちょっとのルアーの仕入れ値(卸値)ってそこまで高くないから売上の10%近いし、更に利益からでいったらかなりのパーセンテージになります。
というか、ほとんどローカル有名アングラーのオリカラってロイヤリティ無しだと思うんですね。
原価(製造コスト)はもちろん全て私負担です。

これを通して彼らがより浜名湖を盛り上げる活力になってくれれば嬉しいし、何よりも私が誰にも教えて貰えなかったモノを売る大変さとか、やり方を彼らが少しでも現場で学べたらというのが一番の目的です。
別に彼らが今後、私の全く知らないメーカーと契約してもそこでこの経験が役立てば万々歳です。
せめて若者が搾取されるだけにならないように。

以下、彼ら3人の紹介とそれぞれのオリジナルカラーです。
正直、画像がまだ私の手塗りで雑なんですが(涙)製品ではもっときっちりしたものになります。

釣りのセンスはピカイチなアングラー。

伏見昇悟監修、フシミンゴ※センターは白になります。

フラミンゴみたいにしたいと言われたカラー(笑)
浜名湖のマリーナでメカニック&スタッフのお仕事をしている彼。
3人の中では最もフィールドに出られる環境に居るアングラーです。
センスも抜群だと思うし、SNS見てても浜名湖の釣りが好きなんだなぁといつも思います。

賢くて負けず嫌いなアングラー。

伊原諒監修、Drサーディン

サーディンなので鰯ですね。
賢くて負けず嫌いな若手Drです。
物言いもハッキリしていてヤンチャだけど、メチャクチャ努力してるのは皆んな知ってる負けず嫌いな彼。

一番付き合いが長い良い奴

守田耕平監修、ガンメタブリトニー
※製品はブラッククロームです。

3人の中では一番釣りは上手くないけど(笑)、一番人望が厚くて年齢関係なく信頼の厚いアングラー。
今回の件も私の考えを皆んなに伝えて最初にまとめてくれたのは彼。

と、カラーを見て頂くと分かる通り、私の突貫塗装もありますが、各々がただ欲しいカラーを言ってくるので全く売れる感じがしないラインナップになりました(汗)
正直、言いたいことはあるけど(笑)そこで口を出したら今回やる意味が無いので彼らの希望通りにいきます。

上記3色に前回早々に売り切れてしまったグリーンゴールド、アカキン、ゼンメもちょい追加生産予定です。

全6色が2024年に作るカラーです。
彼らも自分のプロデュースカラーが売れれば、最終的にはそれなりの金額になるはず。
もちろん全員がカラーアイディアの収入があっても問題ない職種or就業形態。
売れても、売れなくても彼らなら何かを得てくれるはずです。
売れなくて痛むのは私の懐だけです(笑)

と、このフクロウ2024年カラーの発売自体は9月頃を予定しています。
『何で今書いた?(笑)』となると思うんですが、来週2/6(火)、7(水)に問屋の府中屋さんで受注会がありまして、そこが初回受注です。
私も二日間居ますので、『黒田がまたなんかやり始めたんか』くらいで冷やかしに来て下さい(笑)

もう少しで私の時代から新しい時代になるんじゃないかなと思います。

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