毎年お約束の新製品紹介ブログです。
昨年同様、YouTubeチャンネルでも詳しく語らせて頂いておりますので、宜しければそちらも合わせてご覧ください。
※今年も当ブログの新製品ネタは全部黒田本人が撮影したものなのでリンクフリー、画像転用フリーと致します。好きに使って下さい。黒田ブログから借りたよ!のクレジットを入れるかどうかも個々の判断におまかせします(笑)
また新製品は私がご紹介するもの以外にもあります。
例年通りの『自分ルール』で自身が開発に携わったり、テストに参加したもののみのご紹介です。
まず一つ目は2021年フルモデルチェンジのアンタレスDCから。
正直に申し上げますと私の中でアンタレスDCのバスフィッシングにおける使用頻度はあまり高くありません。
昨年の使用頻度をざっくり思い返すと20メタニウムが4割、19アンタレスが2割、アルデバラン各種が2割、SLXが1割で、残りの1割にバンタムMGLやアンタレスDCが入ってきます。おそらく全体の5%程度。
そんな中、今回のアンタレスDCを私がテストする理由は一つでした。
その理由はアンタレス初の『ソルト対応』であるということ。
おそらく、シマノ契約プロの中で最も海水でキャスティングでベイトリールを使うのは私だと思います。
2017年にエクスセンスDCという、16アンタレスDCベースのソルト用PE専用機の開発に携わらせて頂きました。シマノに来て一番最初の仕事でした。
そこから4年が経ち、アンタレスDCがモデルチェンジしマグネシウムボディながら海水での使用がOKになりました。
エクスセンスDCでは糸巻き量に不満があった人にはPE2号以上を巻いてフルキャストで使えることはもちろん、私のようにPE3〜5号にリーダー50lbなんかと組み合わせてブリトップなんかにも仕えるようになってしまいました。
DCブレーキは4×8DCブレーキなのは変わらずですが、前モデルから処理スピードも格段に良くなっているのでXモードを使用した遠投や、PEモードでのフルキャストは更にしやすくなっています。
20cm、80gのペンシルを3号でフルキャストしても大丈夫。
自重は220gで16アンタレスDCと変わらず。
ギア比は従来のノーマル、HGの2ギア比から、ノーマル(5-6:1)、HG(7.4:1)、XG(7.8:1)の3ギア比に。
XGに関してはハンドル一回転で91cm。4000番スピニングリールのHGと大差ありません。
スプール径は37mmでこちらも前モデルと変わりませんが、MGLⅢスプール採用で幅狭(22mm→19mm)に。
16アンタレスDC及び、17エクスセンスDCは他リールでいうメカニカルブレーキ部がはめ殺しでドライブギア側のスプールベアリングのメンテナンス性が著しく悪かったんですが、塩抜きのために水を毎釣行かける私は、ギアBOX側の湿気が抜けずグリス抜けやベアリングの腐食が早く、連日の釣行では2台をローテーションして、使っていない片方は乾燥させつつ交互に使っていました。
それが21アンタレスDCでは同封工具を使えば簡単に開けられるようになり、ギアボックス側の湿気抜きやベアリングへの注油が簡単に行えるようになりました。ソルトアングラーにとってはめちゃくちゃありがたい機構。何回もシマノに訴えて良かった(笑)
サイズ比較をすると16アンタレスDCより小型化されています。
特にフットからボディ上部までの高さは2mm低くなってます。
使っている感覚的には16アンタレスDCと19アンタレスとの中間的な大きさかな。
デザイン的には19アンタレスのお兄ちゃんって感じです。
サイズ以外はパッと見では差が分からないくらい。
まさに正当進化を遂げたアンタレスDCです。
今まではバスフィッシングでのフルキャスト遠投リール、ヘビーウェイトバーサタイルがアンタレスのイメージだったと思いますが、21アンタレスDCでは対象が全てのルアーフィッシングになりました。
たぶん私は半分くらいしかバスフィッシングに使いません(笑)
もっとマニアックなお話はYouTubeチャンネルのクロチャンネルで好きなだけ喋っていますので、更に掘り下げたい方はそちらをご覧ください。