ご存知の方も多いかもしれませんが、ここ数年でバスフィッシング用ボートはもの凄く消費電力が高いデバイスが一気に出ました。
エレキではウルトレックスと呼ばれる自動で定位してくれる機能を有したモデルに、魚探ではハミンバード社の360と呼ばれる周囲360度を写し出す機能や、私もサポートを頂いているガーミン社の前方方向をリアルタイムに写し出すライブスコープ などが代表的な製品です。
バスボートでは前後合わせて10〜12インチのモニターを合わせて4枚なんてのは普通のセッティングになりました。
本来バスボートを始め、今まではセルモーターのクランキング用のバッテリーは各種アクセサリーも共有されていました。
魚探だけでなくビルジポンプやライブウェルポンプなどを併用しても走行時にエンジンのオルタネータの発電もありその日のうちに(電圧不足で)セルが回らなくなんてことは皆無だったと思います。
しかし、それがここ一年。国内海外問わずプロの間では頻発しています。漂流したなんてプロのSNSを見たことがある方も多いと思います。
現状、夕方帰れなくなる。なんてレベルではなく、昼過ぎには魚探の電源が落ちるなんてのは当たり前のレベルです。
その改善策として今現在、一般的なのがエレキ用のバッテリー(12V3発36V)を軽量なリチウムバッテリーに変更し、それによって空いたスペースにクランキング用とは別にアクセサリー用(魚探、ポンプ系)としてバッテリーを載せるというもの。
つまりリチウムバッテリーで軽量化して12Vバッテリーを合計4発から5発に増やすという方法。
もちろん非常に理にかなった手法です。そしてそれしか方法がないというのが最近の流れでした。
ライブスコープを昨年末から使うようになり、私も常に電力不足でした。
他に手段は無いかと、オプティマバッテリーをサポート頂いているGWインターナショナルさんにご相談していて最終手段として提案されたのがスーパーブラックバッテリー。
このスーパーブラックバッテリー、瞬発的な電圧は決して高くありません。オプティマバッテリーやボイジャーバッテリーは充電直後だと一時的に13Vを超えるようなものが多いですが、スーパーブラックは一番高い時でも12.7V程度でした。(あくまでも魚探表示の電圧降下した数字)
では何が良いのか?何が最終手段なのか?
と言われると、その容量です。
旧吉野川や霞ヶ浦で約10日ほど使った平均値としては、約9時間使い続けての魚探に表示される電圧降下は0.1〜0.2V。
ちなみに魚探消えないけど10.5Vでギリギリなんてのが他バッテリーです。
使用した機器の時間や回数は
・GPSMAP1222XSV+ライブスコープ (フロント12インチ魚探)9時間
・GPSMAP7407XSV(フロント7インチ魚探)9時間
・GPSMAP7410XSV(リア10インチ魚探)9時間
・ライブウェルポンプ750ガロン9時間
・ビルジポンプ750ガロン1時間
・セルモーター(200馬力)約20回
・走行時間約1時間(アイドリング走行半分)→これは発電
似たようなセッティング、もしくは12インチ魚探でライブスコープを使ったことがある方には信じられない数値だと思います。
私の実績では上記内容で使用するとオプションイエロートップ(CCA値が1100超のかなりぴんぴんのやつ)であっても5〜6時間でセルを回すたびに電圧降下で魚探に警告が出ていました。
サポートということで一足先にお試し使用をさせて頂いていて、まだこれから国内には本格的に入ってくるバッテリーですが、ボートの電力不足で悩まれている方には一つの選択肢として知って頂ければ幸いです。
とりあえず私はこのスーパーブラックバッテリー無しでは丸一日釣りができなくなっております(汗)
http://www.gw-i.com/html/optima/index.html