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  1. タックルの『いろは』

23ヴァンキッシュ

毎年お約束の新製品紹介ブログです。
昨年同様、YouTubeチャンネルでも詳しく語らせて頂いておりますので、宜しければそちらも合わせてご覧ください。

Kuro Channel

例年通りの前置きになりますが(笑)新製品は私がご紹介するもの以外にもあります。
例年通りの『自分ルール』で自身が開発に携わったり、テストに参加したもののみのご紹介です。

23ヴァンキッシュ

正直、昨年の22ステラの時点で予想したり、期待している方が多かったと思います。
22ステラに入っている各種機能が、23ヴァンキッシュにも入っているというのが基本構造です。

アンチツイストフィンだったり。

左23ヴァンキッシュ、右19ヴァンキッシュ。スプールエッジからの高さが違う。

インフィニティループ(超密巻)によるメリットを最大限引き出し、デメリットを限りなくゼロにするための各種機構は22ステラ譲りです。

皆さん気になるであろう自重は、各番手従来モデル(19ヴァンキッシュ)と変わらず。

最も使う2500Sは19ヴァンキッシュも23ヴァンキッシュも165gです。
厳密にはメーカー公称値は同重量ですが、若干軽くなっているものもあります(リールは5g単位表記のためそれ以下の自重変化の場合反映されない)
例えば私がメインにするであろう2500番系(C3000含む)は全体的に1g強軽くなっています。
ひょっとしたら『もっと異次元に軽い』と思っていた方もいらっしゃるかもしれませんが、個人的には正直これくらいが助かります。
というのもリールだけ軽くなってもロッド、ライン、ルアーとバランスさせないと使い難く、組み合わせるロッドが無くなってしまうから。

左23ヴァンキッシュ、右19ヴァンキッシュ。

そういった意味でも19ヴァンキッシュって改めて凄い完成度の高さだったなと発売から4年経ち、モデルチェンジを迎えるタイミングでも思わされます。

完成されたボディは大きな変更なく。回していない状態だとスプールカラー以外の本体は見分けも難しい。

ただ、意外なところでいくと18ステラ→22ステラ同様に、ボディデザインは前モデルと似ているものの19ヴァンキッシュ→23ヴァンキッシュではメインギアの大口径化が行われています。
正直、個人的にはノーマルギアでの恩恵はあまり肌で感じられませんが、元々ハンドルの巻き感が重たいハイギア(HG)ではかなり違いがあって、今回のモデルでノーマルとHGを巻き感で見分けるのはかなり難しいと思います。

左23ヴァンキッシュ2500メインギア、右19ヴァンキッシュ2500メインギア。かなり大口径化しています。

このメインギアの大口径化やインフィニティループ(超密巻)の変速ギアの増加など、本来は『重量増』に繋がるような機構ばかりなのですが、各パーツの僅かな軽量化の積み上げによって冒頭で書いたような事実上の自重減に繋がっています。

左23ピニオンギア、右19ピニオンギア。

ピニオンギアのこの僅かな座面減少の軽量化とか(涙)
他に特許絡みで見せられない(今現在は書けない)軽量化の積み重ねが強度を保ったままでの軽量なヴァンキッシュを下支えしています。

この画像だけで分かる人には分かるはずなので(笑)何人いるか分かりませんが(笑)

私は過去に何度も書いてきましたが、ステラとヴァンキッシュはステラがハイエンドなのではなく、『ステラとヴァンキッシュというコンセプトの違うシマノスピニングリールのツインハイエンド』だと思っています。
使い手の趣向や、ターゲットによってどちらが良いかは変わるものだと思っています。

魚種問わず使うPEラインで使ったり(ピットブルG5)

フロロのライトリグで使ったり。

過去記事を読んでいただければ分かりますが、私は2018年までずっとステラがメインリールでした。
私の釣り物では多くの場面で遜色ない19ヴァンキッシュの登場で2019年以降、私のメインリールはバス&ソルト合わせてヴァンキッシュになりました。
そして2023年にステラと同じ機構がヴァンキッシュに搭載となります。

シマノ社との契約抜きにしてステラは唯一無二な存在ですが、一方でヴァンキッシュにはコンセプト的なライバルが他社にはあります。イグジストや(ルビアス)エアリティですね。
そういった意味で、2022年にステラに搭載された新機構の数々が評価されるのはこの23ヴァンキッシュだと私は思っていて、一年後の今頃どんな評価がされているのか今から楽しみです。

見た目が初代ヴァンキッシュに似てますね。

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