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  1. ルアーの『いろは』

MSクロー 2.6インチ

本日、6/28頃より私がデプス社でプロデュースさせて頂いたソフトルアーの第二弾が店頭に並び始めるかと思います。

MSクロー2.6インチ

2021年のブルスライドに次いでの2作目です。
このMSクローはデプス社とソフトルアー契約をさせて頂く際に企画として出させて頂いた3つのうちの1つでした。
その中からはブルスライドとMSクローがこれで製品化されたことになります。
MSクローに求めたものは『バスでもソルトでも全国どこでも使える高アピールクロー』で、デプス社にはいくつかのホグ系、クロー系ワームはあるもののどれも『ロッドワークでアクションさせる系』でした。
今まで不思議と落としたり、引っ張ったりするだけで動く系クローが無かった。

いつものことながら自分で欲しいデータを用意していきました。

当初はボリューム違いを試そうと思っていました。

個人的にはバスではファットイカ、ソルトではテールスライダーやリトルスパイダーでフラスカートの効果は長年感じていたので、バタバタ動くフラスカート付きクローを作ろうとしていました。
ただフラスカートにすることによる耐久性の低下や、何よりも『単価の上昇』がかなりネック。
特に今回は『魚種選ばず』ってのはかなり重要視していたので100円/本以上ってのにはかなり抵抗がありました。
自分が『デプス社と契約していなくても買うか否か』というところをシビアに鑑みて、サンプルを途中で大幅に変更。

作り直した中のタイプA

タイプB。爪の大きさが違う。

試作した手流しプロト。左がA、右がB。どうでも良いけどリングボディの手流しは難易度MAX(笑)

フラスカートを排除して、高レスポンスの爪をリデザイン。
フラが無くなった分、ボディに12本の足を付け足しました。
この12本の足と2本の爪の計14パーツ全てがフォールやスイミングでバイブレーションします。足は分かり難いけど全て爪同様のテーパーが付いています(だからアクションする)

爪のアクションはタイプAの方が大きくアクションするもののバスでは魚の反応に大差ないように感じました。
バスフィッシングだけならたぶんタイプAを採用していたかも。

昨夏のテストモデル(手流しプロト)のもの。

ただその後のチヌでの使用ではタイプA、Bで大差が出ます。
バイト数はバス同様大差はないのですが、爪が大きなタイプAでは乗らないバイトや、爪だけ取られたりが多発します。

それなりサイズになると大丈夫だったけど、こんな感じでフックから離れたとこばかりカジられるタイプA。

これは他製品でもそうなんだけど、爪がボディに対して大きくバタバタとそこばかりが激しく動くワームはフッキング率がやはり低い傾向。
それを幾度となくテストで感じ、バスでは大差なく、ソルトではB優勢だったためこちらを採用しました。
その為、ボディに対して爪は若干小さめですが、アクションを確保した上でのフッキング率の向上が狙いです。

バス、ソルトのテストを同時に行うというかなり特殊な製品だったと思います。

またメインボディがリングワームという点も従来のクローワームと違いかなり変わっています。

オフセットフックを刺す頭部分と、抜くボディ下部のみソリッドで大半はリングボディ。オフセットを刺しやすいようにセンターラインも。

ここをリングにしたのはフッキング率の向上もありますが、近年改めて『リングワーム』のバイトの多さを感じていて、それはやはり水を沢山噛む(動かす)からだと思っています。
今回のMSクローは2.6インチと小型ですが、水を噛んでくれるので使用感自体は3インチクローくらいの抵抗感です。

当然、フリーリグなんかではシンカーと距離が離れ易い。

爪と足のアクション、リングボディの水噛み、値段と様々な要素を加味してこの形、サイズ感に仕上がりました。

デプス初の『バタバタ系クローワーム』をバスでもソルトでも是非、お試し下さい。

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