今年のシマノの大目玉リール、19アンタレス。
遂に一番最後だった左のノーマルギアが発売され左右ノーマルHGと全ラインナップが発売されました。
目玉であるMGLスプールⅢを搭載したこのリールは既に私の中では無くてはならないリールになっています。
ただ一方でシマノ契約プロとしては書くべきではないかもしれませんが、SNSのタイムラインを始め一定数の『使いにくい』という書き込みも散見されます。
実は先日の取材でも、違うライターさん二名に『黒田さんのリールは投げ難い』と言われてしまいました。バックラッシュしやすい、糸が浮く、と。
そんな中、つい先日19アンタレスを買った同業者の方からも以下のような連絡が来ました。
薄々気付いていましたが、19アンタレスは好みが分かれるリールかもしれません。
多くの方には感動的なフィーリングですが、一部の方には使い難いと感じられている気がします。
勘違いして欲しくないのは、『19アンタレスが投げ難い方=キャストが下手な方』ではないということ。
本来、釣りにおけるキャストとは『釣るため』のものであり、どんなにカッコイイキャストでも狙ったスポットに入らなければ意味無いし、逆にキャストフォームが多少ダサくても狙ったところにビシバシ入れば釣れる魚も絶対増えるし、個人的にはそれが上手さだと思います。
そういった意味で19アンタレスが合わない方が一定数居たとしても下手だとか、使いこなせてないだけなんて全く思いません。
ご存知の通り、シマノにはSVSという伝統ある遠心力ブレーキがあります。私個人的には遠心力ブレーキが最も身体に合っています。
一方でシマノにはDCブレーキと呼ばれる電子制御でブレーキを効かせるブレーキシステムを搭載したリールも数多くラインナップされています。
現在のDCブレーキは飛距離を確保しながら、どうやったらバックラッシュするの?というほど高性能なのは皆さんご存知かと思います。
ある意味、両極端なニーズのブレーキシステムを世に送り出し続けている意味はそこにあります。
『19アンタレス投げられないなんて下手なんじゃないの?』
『19アンタレスって投げ難くくて全然ダメだよね』
そんな話ではなくて、個人の思う一番『キャストが決まる』『トラブルが少ない』リールをラインナップから選べば良いだけです。
私には19アンタレスこその意味が沢山あります。
ただ最後に。19アンタレスは安いリールではありません。
19アンタレスに限らずですが、可能であれば持っている友人や、場合によってはシマノインストラクターをフィールドで見かけたら投げさせて貰うことをオススメします。
4月の遠賀川や先月の霞ヶ浦で開催されたシマノバスセッションで試投してみるなんてのも、メーカーの狙いでありお得だと思います。
ただフィーリングが気に入ったら間違いなく中毒性の高いリールです(笑)